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鈴木正治作品集『青森のタカラモノ』

―「鈴木さんの作品を本にして残したい」
鈴木正治と「わ」の会のお話から、作品集づくりは始まりました。

鈴木正治さんは、青森市の芸術家。1919年に青森市に生まれ、2008年4月に亡くなるまで、青森市内のアトリエで彫刻を中心に、水墨画、銅版画など精力的に創作活動を続けた美術家です。 鈴木さんがお亡くなりになってからも、有志が集まり、鈴木正治と「わ」の会が活動を続け、2009年4月の一周忌にあわせて青森市街の店舗など41カ所を会場にして展覧会を開催、鈴木作品の魅力を伝えるため活動を続けています。

tecoLLCでは、この作品集の企画制作編集を担当。作品集をつくるため、デザイナーやカメラマンたちと打ち合わせを重ねました。鈴木正治さんの遺したいくつもの作品と向き合い、どんな形で表すのがふさわしいのか考えました。鈴木さんの作品は、金属や木、石の彫刻、水墨画など、使われている素材もさまざま。ですがどの作品にも共通して、その輪郭に淡い優しさが宿っているように見えます。

8月の終わりに、カメラマンの日置武晴さんと撮影を行いました。なんと、料理の本に載っていた写真を見てこの人だ!とオファー。快いお返事をいただきました。あっちもこっちもと欲張りな撮影スケジュールでしたが、雰囲気を大切にしながらの撮影、その場で見せてもらったポラロイド(まだテスト撮影なのに)にスタッフ感動。

撮影と並行して、作品の採寸を行いました。スタッフ2人がかりで、メジャー片手に青森市内をあっちこっちとかけまわりました。一番大きい作品は高さ3メートル!鈴木さんの作品は、形も個性的なので、寸法を測るのはなかなか難しい。草の生えた地面のそこここに置かれた作品たちは、森の中からひょっこり遊びにきたような佇まい。小雨のなか四苦八苦する私たちをのんびり眺めているようでした。

素材が集まり出して、少しずつ形になっていく作品集。
プロローグには、鈴木正治と「わ」の会会長、齊藤葵和子さんの言葉が、あいさつに代えて寄せられています。この原稿に目を通したとき、鈴木さんのこと、青森のことについての愛情にあふれた文面に目がしらが熱くなったのを覚えています。鈴木さんが、青森のまちでたくさんの人の優しさに包まれていたのだと感じました。

青森の澄んだ空の下にたたずむ鈴木さん。作品づくり以外はちょっと不器用な鈴木さん。 山田スイッチさんから届いたエッセイ、そして年表や翻訳原稿と、材料が集まるにつれ、まるでここにはいないはずの鈴木正治の影を追いかけるような日々。そして鈴木さんがそうであったように、この編集作業はたくさんの優しい人に支えられた時間でもありました。

多くの協力を得て出来上がったこの本は私たちにとって、タイトルの通り「タカラモノ」です。20センチほどの小さな本ですが、両手で掲げて「まさはるさん、できたよー!」と叫びたい気持ちです。 残念ながら非売品ですが、どこかでこの本にであったら、どうぞ隅から隅まで眺めてください。青森のタカラモノが見えるはずです。

鈴木正治作品集 ~青森のタカラモノ~


たくさんの方に手に取っていただきたいのですが、この作品集は非売品となっておりまして、残念ながら書店等で購入はできません。興味のある方はぜひ鈴木正治と「わ」の会にお問い合わせください。

お問い合わせ先:鈴木正治と「わ」の会

〒038-0042 青森市新城平岡160-1007 
TEL 017-788-0222

鈴木正治さんの作品を青森市内のアトリエや、旧おきな屋の前など、鈴木さんが日々を過ごした場所のほか、tecoLLCが弘前スタジオとして使わせてもらっている弘前市の吉井酒造煉瓦倉庫などで撮影した作品集です。

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